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「オリジナルラーメンを作るぞ！」と思っても、パッケージのデザインに頭を悩ませる人は多いと思います。自分で作ることもできず、誰かに頼むにしても、どうやってお願いすればいいのか分からない人は少なくありません。ここではラーメンのパッケージの作り方について、分かりやすく解説していきたいと思います。

実は難易度の高いラーメンビジネス

　国民人気食のラーメン。外食でラーメンを食べるのはもちろん、自宅で袋麺のラーメンを食べたり、カップラーメンを食べたり、私たちの生活の中でラーメンは欠かせない食材になっています。
「なるほど、じゃあラーメンをビジネスにすれば儲かるんだな」
　そう思われる人も多いかもしれませんが、実は人気商品になればなるほど、お金儲けはなかなか難しいのが現状です。
　ご存じの通り、ラーメン屋さんは激戦のビジネス。袋麺やカップラーメンも大きな工場を持っている大手メーカーしか作ることができません。小さな会社やお店にとって、ラーメンをビジネスにするのは思いのほかハードルが高かったりします。


自由自在にパッケージが作れる生ラーメンの魅力

　そこでみなさんにお勧めしたいのが、生麺を使って小ロットで格安でオリジナルのラーメンを作る方法です。生麺であれば大きな工場を作る必要もありません。麺の種類も細麺から太麺まで選べるし、スープの味も醤油味やとんこつ味など、様々な風味の味をセレクトすることが可能です。

　パッケージのデザインに融通が効くのも生麺でオリジナルラーメンを作る特徴と言えます。生麺の場合、ビニールの袋に用紙を挟み込むだけなので、好きなデザインを作ることが可能になります。
　Ａ４の紙に手描きでイラストを描いてもいいし、ワードやエクセルで文字を入れた用紙を挿入してオリジナルのパッケージを作るのもＯＫです。会社案内を挿入したり、結婚式の二次会のメッセージを入れて配ったり、さまざまな使い方があります。


目的に合わせてオリジナルのデザインが作れるラーメン

　他にも麺の入ったプラケースに、オリジナルでデザインした紙の帯を巻いて商品を作ったり、箱にオリジナルのデザインを印刷して、その中に生麺を入れて商品を作ったり、生麺は小ロット小生産が可能なので、要望に沿った楽しくてユニークなオリジナルラーメンを作ることができます。
　今までラーメンは大手メーカーしか作ることができない特別な商品だと思っていた人も多いかもしれません。しかし、このようなちょっとした工夫で、お客さんに喜んでもらえるオリジナルパッケージのラーメンは自由に作ることができるのです。


「オリジナルでラーメンが作れることは分かった。でも、パッケージのデザインがうまくできるかどうか・・・」
　そういう心配をされる方も多いと思います。しかし、そのあたりも実は心配することはまったくありません。素人でもオリジナルのパッケージは簡単に作ることができます。
　一番手っ取り早いのは市販のラーメンのパッケージのデザインを真似ることです。「真似る」と言ってもパクれと言っているわけではありません。著作権の問題もあるので、そっくりなものを作ると訴えられてしまいます。

デザインは手描きでもOK

　デザインで大切なことは「参考」にすることです。
「ここに写真を持ってくればいいんだな」
「こういうキャッチコピーを入れればいいんだな」
「こんなレイアウトにすれば見栄えがいいんだ」
　このように、大まかなパッケージの構成を参考にするのです。そうすることで、独自の個性的なデザインが思い描けるようになり、そこからオリジナルのラーメンが生まれるのです。

　パソコンに慣れていない人であれば、デザインは手描きでＯＫです。少しパソコンに慣れている人であれば、ワードやエクセルを使ってデザインするのもいいと思います。フリー素材でラーメンのイラストはたくさんありますし、自分でラーメンを作って写真を撮るのもＯＫです。パソコンにデザインソフトがなくては絶対に作ることのできないパッケージデザインではないので、そのあたりは自由に制作してもらえればと思います。

※Wordのラーメンパッケージのデザインがダウンロードできるページはコチラ


プロのデザイナーにデザインをお願いする方法

　本格的に商品として流通させたければ、プロのデザイナーにお願いして、ラーメンのオリジナルパッケージを作ってもらうことをお勧めします。デザイン料の相場は５～20万円ぐらいとピンキリ。ランサーズやココナラ、クラウドワークスなどのマッチングサイトを探せば、すぐにデザイナーを見つけることができます。今まで作ったパッケージの作品を見せてもらいながら、自分の描くラーメンのオリジナルパッケージにぴったりのデザインをしてくれる人を探してみましょう。


　ただし、注意点がひとつだけあります。自分のイメージをしっかり伝えなければ、制作するデザイナーのほうも、どのようなオリジナルパッケージを作ればいいのか分かりません。一番手っ取り早いのは、「こんな感じのデザインにして欲しい」とサンプルのラーメンのパッケージを見せることです。
　そうすると、作り手側となるデザイナーのほうもイメージが沸きやすくなりますので、仕上がった作品に対して「こんなのじゃなかった！」と揉め事に発展することも少なくなります。

　ラーメンはお土産品としても、プレゼントとしても喜ばれる人気アイテムです。それがオリジナルの商品で、他では手に入らないようなものになれば、なおさらもらったラーメンに対しての感動が大きくなります。
　小ロットでオリジナルのラーメンを作って、お客様や友達、会社の同僚に喜んでもらうのはいかがでしょうか。

監修／経営コンサルタント　竹内謙礼